【ゆる理財】投資の第一歩は積立NISA

2023年1月15日

 「最近『投資』とか『NISA』とか何とかって良く聞くけど、何したら良いか分からない…関心はあるのに…。」という方がいると思います。

 そんな方は、手始めに積立NISAをしながら、経済ニュース等を通じた情報収集などをしつつ、自身の積立てる商品の日々の値動き等を観察し、「投資の肌感覚」を身につけることが大事です。ボールを触ったことがない人がサッカーにおけるボールの蹴り方をいくら考えても、あるいは水にも入ったことがない人が泳ぎ方いくら考えても意味がないのと同じです。

 その為には、まずは大手ネット証券で積立NISAの設定をして、これからおすすめする商品を購入し始めてみましょう。

 なぜそれをお勧めするのかを詳細に解説する事はしませんが、キーワードを散りばめたり、キーワードを挙げておくので、それらを調べていくうちに投資に対する理解も深まると思います。

オススメのセット

①SBI証券など(つまり大手ネット証券)で口座を開設

②積立NISAの口座を開設

③emaxis slim全世界株式(オールカントリー) or SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま全世界式株式)で月33333円ずつ積み立てる。

 では、以下で個々の要素についてざっくりとした説明をしていきます。

積立NISAを使わない手はない

 NISAや積立NISAは政府が国民一般のマインドを変革するための制度として創設しました。

 すごくサラっと書きましたが,気になる方は「NISA なぜできた」等と検索すれば細かく色々書いた文書やなんやらが見つかります。

 最大の特徴は、運用で得られた利益に一切課税がされないことです。

 通常は投資で得られた利益の20%は税金として徴収されてしまいますが,NISA制度を利用すると,その運用分には非課税となります。

 基本的に使わない手はありません。

 余りにもお得な制度なので、年間投資限度額と運用機関の制限があります。

 積立NISAは年間40万円を限度に投資できます。

 毎月積立なら月に3万3333円が限度です。

 細かい事は別の記事で紹介するので、とりあえずは「積立NISAの口座を開設しなくちゃ!」とだけ思ってもらって、次にそのための証券口座を開設しましょう。

なぜ大手ネット証券会社か

 積立NISAの口座を開設するには、証券口座を開設して、その管理画面的なところから申し込まなければなりません。

 とはいいつつも、ちょっと検索すれば「積立NISA口座の開設はこちらから」みたいな誘導はどこにでもあるでしょう。

 大事なのはどの証券会社にするかです。

とりあえず大手ネット証券一択

 使う証券会社は大手ネット証券以外はあり得ません。

 以下でその理由を簡単に述べます。

ネット証券は基本的に取引手数料0円

 「めんどくさいから」とその辺の店舗の窓口行く様ではボッタクられる未来しか見えません。

 実店舗の窓口は販売手数料がかかります。

 積立NISAを毎月積立の設定でするなら、年に12回は取引するわけで、その度ごとに数%の手数料を取られていたのでは今後何十年と続けていったときにとんでもない額が失われます。

 その点、大手ネット証券は販売手数料0円が基本なので間違いなくネット証券が良いです。

 口座開設から積立NISAの設定の流れは履いて捨てる程ある解説記事を頼りにして、絶対に自分で調べながら辿り着きましょう。

 ちょっと手間かもしれませんが,将来的に何万とお金が浮くと思えばその調べる作業は高時給です。

オススメのネット証券

 基本的にはSBI証券での口座開設をおすすめします。規模や、その他お得なサービス、将来的に様々な取引に手を出すことを考えたときに一番無難です。

 もう少し具体的に言うのであれば次の通りです。

  • 業界で一番大きい会社(それだけ多くの顧客から信頼されている)
  • 特定のネット銀行やサービス等と連帯させる(SBIなら住信SBI銀行とのハイブリッド預金との連帯等)と純粋に金利や還元ポイントが高くなって更にお得に
  • 特定のクレジットカードでの積立が可能(ポイント還元分お得になる)
  • Tポイント等での投資ができる
  • 円ドルの交換手数料はSBIのサービスが最安
  • 取扱い商品数・銘柄数などネット業証券NO.1

 ネット銀行との連帯、クレジットカード積立、各種ポイント積立は大手ネット証券であれば他も備えていますので、気になるようであれば他の大手ネット証券(後述)も調べてみましょう。

 特に楽天経済圏等をフル活用する方は楽天証券会社の方が良い場合もあります。

 ただし、これから楽天経済圏を使いつつ楽天証券を使おうとする方に知っておいて欲しいのは、楽天はある程度顧客を獲得すると平気でサービス改悪を行う会社ということです。

 積立NISAは途中で他の会社に移管できる(移せる)ので、「こんなはずじゃなかった」と思ったらすぐにその証券会社から逃げ出しましょう。

その他のネット証券について

 SBI証券や楽天証券以外に、他にもマネックス証券、松井証券、auカブコム証券等あり、それぞれの比較については他の方が作成したこちらの記事へ


 いずれにしてもNISA口座を開設するだけなら凄い差があるわけではないです。

 皆さんのニーズに合わせて、色々と証券会社を選んでもらったらいいと思います。

 こだわりなければSBIが無難です。

商品を選ぶ

 積立NISAでは基本的にインデックスファンドで積み立てていくことになります。

 インデックスファンドは余程ダメなファンドのものでない限りは似たような運用成績になるので、優秀な成績であることは大前提に、信託報酬が少ないものを選ぶことが肝要となります。

オススメ商品

 2022年春時点では以下の2つ

  • emaxis slim全世界株式(オールカントリー)
  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま全世界株式)

 なぜこの商品がオススメか、なぜ二つなのかといえば,どちらも信託報酬(そして大事なのは「実質コスト」)がとても低いからです。加えて、運用されている金額も大きいので将来的な信託報酬値下げレースでも戦えます。

 どちらか「一つだけ」選べというなら、emaxis 全世界株式(オールカントリー)です。

 2つの中での違いは次の諸点です。

  • 連動対象の指数
  • 投資先の銘柄数
  • 中小企業の投資先として組み入れているか否か
  • シャープレシオ

「全世界型」の「インデックスファンド」であれば個々の商品で大差はないので、その時々のベストを分析する場合は、次の他の方が作成した記事で信託報酬の「実質コスト」が低いものを選んで頂けたらと思います。

補足

 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)等の米国に限定して投資する商品も人気ですが、積立NISAで放置する場合、現状2037年まで積立NISAを利用できると考えると、2021年1月分の投資時点から2056年12月まで少なくとも36年は関わることになるので、どちらかといえば全世界型が安心です。

 全世界型とアメリカ特化型のどっちが良いかは,世界経済とアメリカ経済のどちらが良いのかによって決まります。

 GAFAMを筆頭に最強クラスの会社が牽引するアメリカ経済といえども、今後常にアメリカ経済が強くあり続ける保証はありません。

 全世界型はそれぞれの国の経済規模に応じて自動的に投資先の内容が変わるので、アメリカの成長も、将来的なアメリカ以外の成長も反映されますが、アメリカ特化型だとアメリカ以外の経済成長を反映できません。

 積立NISAを設定した後に放置したいなら全世界型の方をおすすめします。

 ただし、放置すると言っても非課税期間(積立NISAならある年度の40万円について20年間)の終了が近づいてきたら売却の手続きを考えなければなりませんが。

 積立NISAの売却時期等については、積立NISAの真の実力と共に別の記事にまとめます。

おわりに

 本当に触りだけの話になりましたが、とりあえず投資に関心を持ったら、次の①~③で投資を始めて、投資の肌感覚を身につけましょう。

 ①ネット証券口座で

 ②積立NISA口座を開設

 ③全世界型のインデックスファンドを積立

 積立NISA口座を開設して、経済ニュースを見ながら日々の値動きを見ていたら一気に投資に関心が出て、ある日突然覚醒するかもしれませんし。

 とりあえず長丁場なのでのんびりいきましょう。

 ちなみに、iDeCoもありますが、そちらは個々人の年金制度との兼ね合いになります。いつか別記事で。